【心の自由を手に入れる ~正しい答えなんてない ただ選択があるだけ】
書店に行けば、子育法、健康法、ダイエット法から物の考え方の指南書まで、様々なハウツー本にあふれています。
多くの人が、正しい答えは何なのか、という迷いの中にいるからではないでしょうか。
でも、考えてみてください。
この世界で、はっきりとそれが正解と言えるようなことが、どれほどあるのか。
子育て法の本を見ても、「子供はほめて育てなさい」、と奨めるものと、「スパルタ式教育が子供を育てる」という本が隣同士に陳列されていたりします。
ダイエットでもバナナダイエットもあれば、リンゴダイエットもあります。
整体など身体の分野でも、痛みのある方ではなく、楽な方にアプローチすることで痛みを取り除くというような方法もあれば、あえて痛みをさらに増すような動きや圧を加えることで、治療するというアプローチがあります。
全く逆のアプローチですので、両方の考え方に触れたなら、きっとどうしてよいか分からなくなってしまうことだと思います。
では、どちらかが正解でどちらかが間違いなのか?
結論から言うと、どちらも正解です。
そんなことってあるのか、真実はひとつなのだからと思うかたもいるかもしれません。
しかし私たちでも、ある時正解だと思ったことが、その後状況や立場が変わり、やっぱり違ったということはよくあることだと思います。
まして、自分の価値感や信条などの内面が変われば、簡単にそれらは覆ります。
それは残念なことでも情けないことでもなく、私たちが完成された存在ではなく、まだまだ成長する発展途上の存在だからこそではないでしょうか。
正しい答えを出さなければいけないという脅迫観念に囚われているなら、そこには心の自由も平安もないでしょう。
ここでひとつ、このようなええ加減な考え方を身に着けるののいいかもしれません。
正しい答えなんてない。その時に精一杯考えて、選択したことが正解。
それでもうまくいかなかったり、辛い想いをすることもあるでしょう。
そんな時は、間違った選択をしてしまったと、後悔するかもしれません。
でもその結果、困難な中で多くを学び、人として成長できたとしたら、それは正解だったと思えるかもしれません。
そもそも本当にそれが正解だったかどうかなんて、ずっと後から解ることだと思います。
それは死ぬときかもしれないし、死んだ後かもしれません。
だからそんな事にエネルギーを消費するより、自分がその時に正解だと思う事を選択して、勇気を持って前に一歩前進したいと私は思います。
それでもし間違っていたなら、「アホやろ 間違ってもうた! ごめん!」と素直に謝って、また新たな選択を続けるだけ。
人生、そんなええ加減でゆるい感じもいいかもしれません。
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