【暑い夏を乗り切る秘訣その2 ~夏バテ防止!呼吸法】
今年の6月は比較的涼しく、過ごしやすい初夏だったと思います。
しかし7月から、かなり暑い日が続いてます。
夏はこれからが本番。
まだまだ先は長そうですので、そのためにもしっかりと夏バテ対策して、涼しい秋が訪れるまで元気に持ちこたえるために、有効な方法を書いてみたいと思います。
先日は、主に夏バテ対策に有効な、「心持ち」についてお伝えしました。
今回は、私たちの生命活動で最も重要だと言われている呼吸を通して、夏バテに効果的なスキルをお伝えします。
逆腹式呼吸法という呼吸法をご存じでしょうか?
普段 腹で呼吸をする腹式呼吸では、息を吸う時は腹がふくらみ、吐く時は腹がへこむ、というパターンで呼吸します。
その逆で呼吸するのが、逆腹式呼吸法です。
逆腹式呼吸法では、息を吸うときにお腹がへこみ、吐くときにお腹が膨らみます。
こつとしては、息を吸う時大きく胸を左右に広げるようなイメージで吸い、吐くときは胸に溜まった吸気をお腹に降ろしていくようなイメージで吐くとやりやすいでしょう。
この呼吸法を行うと、 腹圧が高まります。
腹圧を高めると、人間の根源的なエネルギーが発動し、増大します。
健康な人のお腹は、柔軟性がありながらも弾力があり、しっかりとお腹に力を込めることが出来ます。
反対に元気のない人のお腹は、固くて弾力がなく、力を込めることが出来ません。
逆腹式呼吸を意識して行うことで、腹の柔軟性が増し、そして腹圧が高まることで、腹に弾力と力がもどってきます。
これは、いわゆる「腹が据わった」状態です。
「腹が据わる」という言葉を、辞書で引くと
1.物事に動揺しなくなる。
2.度胸が据わる。
また、同じような言葉である「腹を据える」という言葉は、
1.覚悟を決める。
2.がまんしてこらえる。心を落ち着ける。
というような説明がされています。
腹圧が高まり、腹に力があるのが、「腹が据わる・腹を据える」 という状態です。
このように逆腹式呼吸は 単に健康によいだけでなく、物事に動揺しない安定感を得れて、心の落ち着きを取り戻すためにも、有効なのです。
逆腹式呼吸法を行うと、すぐに手の平があたたかくなり、身体にエネルギーが充ちてくるのを実感出来ます。
それは、この呼吸法を行った時、最もお腹が膨らむ辺りにある人間のエネルギーセンター、丹田が活性化されるためです。
その結果、大きな氣エネルギーが身体中をかけめぐり始めるのですから、元気にならない訳がないのです。
一日5分間、この呼吸法を取り入れてください。
ただし、真夏の炎天下で行うと、かえって汗が噴き出して、暑く感じるかもしれませんので、出来れば涼しい場所や、お風呂に入った時などに行うとよいと思います。
また、この呼吸法を行うと、一時的に血圧が上がるので、高血圧気味の方は、されない方がよいかもしれません。
夏バテを回避できるだけでなく、それ以外にも様々な良い変化を体験できるかもしれません。
簡単でありながら、効果抜群の逆腹式呼吸をとりいれて、ぜひこの暑さを乗り切れるようにご活用ください。
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