【氣とは? ~意識と氣の関係】
今日は氣について考えてみたいと思います。
中医学では、私たちは身体とこころの元になっているのは氣であると言ってます。
中医学は、末病の医学と言われて、肉体に症状が出る前に必ず氣のレベルで兆候が出ており、その場所を見つけて氣の流れを正常化することで、肉体への症状化を予防するという 考え方です ですから、人間の命や健康の大元としての氣を何よりも重んじます。
そのような大切な物であることはわかったとしても、氣は見る事も、聞くこともできません。
それでは、一体氣とは何なのでしょうか?
氣は、エネルギーですが それは私たちの意識と密接に関係しています。
意識するといういことは、そこに氣を集めるということです。
そして氣を集めると、その状態が発現します。
例えば 、これから 長時間電車に乗らなければいけないような時、急にトイレに行きたくなるような感覚になったことはありませんか?
先ほど トイレに行ったばかりだから、物理的に尿がたまっているはずはないのに、おしっこがしたいという感覚に捕らわれてしまうのは、そこに氣が集まるからです。
また、今のうちに食べておかないと お昼にありつけないような時、 お腹がすいていないのに 急にお腹がすいたような気になり、一旦それが気になり始めると、もうその空腹の感覚が 気になって仕方なくなる、というような経験をされたことはありませんか?
これも、そこに氣を集めるから起こる現象であり、私たちが意識を通して氣を集めてしまった場合、そのような状態を引き寄せてしまうのです。
氣という概念は、古くから 浸透していたようで、普通に話す言葉の中にその影響を見て取ることができます。
気を配る、 気になる、気に障る、気分が良い、気立てが良い、元気、陽気、陰気などなど、 氣という言葉を 集めれば枚挙にいとまがありません。
これらの言葉からも、氣と私たちのこころと身体の状態は、密接に関係していることがわかります。
自分の心や身体の状態を氣のレベルから観てみる習慣を作ると、様々なことが見えてくるかもしれません。
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