【あの時、自分を支えてくれた、あの一曲......】
今からもう25年くらい前のことですが、サラリーマン時代に様々な事が重なり、人間不信になった時期があります。 その時期は、今までの自分への否定から始まり、他者への攻撃、そしてたったひとつの自分らしさだと自覚していた「素直さ」までも、まるで憎いかたきのように感じ、もう何一つ信じることも頼ることも出来ない、そんな状態でした。 当然 生活も乱れて、仕事もいい加減、そして酒や博打で気を紛らわせる日々。 そのような生活は、本当に苦しく、完全に生きる目的を見失っていました。 でもその頃、もう駄目だと感じた時、いつもある1曲が、僕のこころを救ってくれました。 それは、槙原敬之さんの「MILK」という曲でした。
「MILK」
作詞・作曲 槙原敬之
歌詞)
「こんなに遅くたずねてごめん なんとか一人でやってみたけど
どうしてもうまくいかなくて とてもとてもこわくなってしまった
人に負けないものが僕には一つだけ でも一つしかなくて
必死にそれを守ってきたけど あきらめそうになったんだ
大人になってくるとなぜか 素直になるのが難しいね
僕も同じと微笑んで 泣けばいいよと言ってくれた
不器用な君の手のひらが 僕の背中であたたかいから
氷ついた気持ちとけだして 涙が止まらないよ
黒いランドセルにボロボロの 勇気と正義をつめこんで
泣きそうにドアを開けたらすぐ つくえの下ひざをかかえてた
男は簡単に泣くんじゃない 暖かいミルクをくれた笑顔
誰かによりかかりながらいつの間にか 眠った頃がなつかしい
自分と違うことをしている 人をうらやんだりしたけど
やっぱり僕は僕だから ダメな自分も好きにならなくちゃ
パジャマ姿で送ってくれる サンダルの音と “がんばれよ”の声
暖かいミルクみたいだね 胸にしみこんでくる
月も桜を揺らす風も もう僕の前通り過ぎないから
明日はきっと今日よりも いい日に決まっている
君がいてよかった 」
あの頃は、もうどうしようもないと感じた時に、この曲を聴くことで、もう一日だけ頑張ろうと思えた事を思い出します。
今でも この曲が大好きで無性に聞きたくなることがありますが、あの頃とは少し違った感覚で聴いている自分が居ます。
たとえ今がどんな状態であったとしても、人はかならずそれを乗り越え、成長していくことができる。
でも、一人では心もとない。
自分の中に答えはあるのだろうけど、今はだれかにすがりたい。
そして、少し休ませてほしい。 無条件に甘えさせてほしい。
また自分で立ち上がる力を信じることができるまで。
そんなプロセスに、自分を支えてくれる人やものに出会えることほど、感謝なことはないと感じてます。
私はラッキーなことに、いつでもそのような人やものに恵まれていたように思います。
ただただ感謝あるのみです。
これからは、私がそのような存在になれるように、少しでも成長して恩返ししていけたらと思います。
槙原敬之さん 本当に素晴らしい曲をありがとうございました。
皆さんにとっての大切でかけがえのない曲、どんな曲なのでしょうか?
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